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Ten No Hitomi: Seichiyo 2 Kenjirō Haitani

Ten No Hitomi: Seichiyo 2

Kenjirō Haitani

Published 2002
ISBN : 9784043520329
372 pages
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 About the Book 

自らが小学校の教諭だった灰谷健次郎は、これまでも子どもや教育を題材にした作品を多く発表してきた。『太陽の子』や『兎の眼』、『砂場の少年』など、代表作ともいわれる作品はまさにその題材を扱ったもの。また、『子どもに教わったこと』『林先生に伝えたいこと』『わたしの出会った子どもたち』などのエッセイでも、常に子どもの持つ可能性やそれを伸ばすための教育というものに触れ続けてきた。長編である「天の瞳」は、灰谷健次郎のライフワークともいわれ、まさに子どもと教育の問題をテーマにしている。 「幼年編Ⅰ」More 自らが小学校の教諭だった灰谷健次郎は、これまでも子どもや教育を題材にした作品を多く発表してきた。『太陽の子』や『兎の眼』、『砂場の少年』など、代表作ともいわれる作品はまさにその題材を扱ったもの。また、『子どもに教わったこと』『林先生に伝えたいこと』『わたしの出会った子どもたち』などのエッセイでも、常に子どもの持つ可能性やそれを伸ばすための教育というものに触れ続けてきた。長編である「天の瞳」は、灰谷健次郎のライフワークともいわれ、まさに子どもと教育の問題をテーマにしている。 「幼年編Ⅰ」から始まり、「幼年編Ⅱ」「少年編Ⅰ」「少年編Ⅱ」「成長編Ⅰ」と続いてきた本作品は、本編がシリーズ第6作。主人公倫太郎らの成長ぶりも描かれているが、焦点が教育の問題へと大きく絞られている。学校で起きた非行問題にまともに対応できない教師。対応しようと苦悩している教師。あんちゃんが過労で倒れたり、倫太郎の周辺も慌ただしくなり…。会話文が多用され、ストーリーの進展に若干たるみが見られるものの、子どもに向けられた著者の優しい視線が伝わってきて、描かれた教育の現状に憤りすら感じてしまう。「自分に何ができるのか?」そんな倫太郎ら中学生の気持ちは、きっと生涯忘れてはならないものなのだろう。いや、生涯忘れられない、誰もが問い続けるモノなのかもしれない。子どもの優しさや教育、もっと素直に「生きること」について考えさせられる。(佐々木 陸)